Corsair H100i のラジエーターファンを交換した

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 標準ファンだと 2,700rpm 77CFM ともなる。これを Enermax UCTB12P にすれば 1,500rpm でも 71CFM の風量を得られることが出来る。標準より 1,200rpm 低くて 70CFM も出るのであれば静かになる上に、冷却性能も大差無いのではと思った為である。
 もっともこれは風量のみに目を向ければ「それもそうだな」って考えなんだけども、UCTB12P の静圧の弱さが際立つ結果になった。
 
 

FAN 交換時の感想など。

 使用しているケースは変わりなく Corsair Obsidian 550D だ。公式に対応されているケースではあるが、結構ギリギリなので FAN のフレームの厚みによってはもう少しきつくなる可能性もある。
 手順としてはケース TOP からラジエーターを取り外すがヘッドは CPU に付けたままとした。無理なテンションを加えなければ大丈夫だとは思う。
 片手でラジエーターを持ったまま、取り付けてある標準ファンのネジを外して取っていく。コンパクトな電動ドライバーを使用しているので取り外しは片手で楽々だ。(余談だが FAN の取り付けには特に楽が出来るので電動ドライバーを用いるのもオススメだ。)
 そして UCTB12P を 2 つ取り付ける。リブ無しなので締め付けすぎるとフレームを損傷する可能性がある。本締めの際は普通のドライバーでフレームが軽くたわむ程度に留めておく方が良い。
 最後にラジエーター本体をケースに戻し、TOP に固定をする。

ラジエーターファン交換後

ラジエーターファン交換後


 やはりというか、H100i 標準ファンと UCTB12P ではフレームの形状の違いによるクリアランスの違いから、EPS12V 電源端子へ更に密着する様な形となり、若干ケーブルに干渉している感じになった。幸いにも電源端子とは絶妙に隙間がある分、助かっている。
ファン交換後のクリアランス

ファン交換後のクリアランス

冷却性能に差があるか?

 元々、H100i 標準ファン使用時でも次の様なカスタムカーブで使用していたので、直接的な比較が行えた。

CorsairLink2 で CustomCurve


 ファンの交換前後で OCCT を用いた負荷をかけたが、初回の OCCT で室温がどうしても上がってしまう為、完全に同一条件とは行かなかった。ストレステストによる冷却性能テストの結果は室温が異なってもさほど差は生まれなかった。

H100i 標準ファン x2


UCTB12P x2


 ピークで 1℃ 高い結果となった。室温が同一であれば結果も全く一緒になるのでは? と思える結果である。
 H100i 標準ファンと UCTB12P では、同じ 1,500rpm 設定による性能差は見られなかったが、これが全く以て無駄に終わったわけでもなく、ノイズの音質が良い方向に変わってくれた。標準ファンでは高い音のノイズと言った表現になるが、UCTB12P では高域は無く中域が主な音で、マイルドな感じ等という良く分からない表現をさせて頂く。

 結果、H100i 標準ファンから UCTB12P にしても冷却性に差は出ないが静音性が増す(個人主観)。更にブレードを取り外して洗えるのでメンテナンス性は激増。期待した物全てに満足行くことは出来なかったが、掃除が楽になるのは何かと良いので良しとする。

 冷却性に差が出ない一因としては、ファンの静圧の差による物と思われる。H100i 標準ファンは静圧が 4mm-H2O、UCTB12P は最大でも 1.676mm-H2O となり、結構な差がある。これによりラジエーターのフィン間に風を通し切れて居ないのかなと。

 最後には、さらに余っていた UCTB12 (PWM 非対応) をケース標準のリアファンと交換して、UCTB で統一感をだしておいた。1,800rpm で回り出していたので、これは BIOS で 1,000rpm ほどに落としておいた。

UCTB12 系で統一感を

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

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