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2012/01 に急ぎで購入した NEC の安サバである通称鼻毛鯖な S70 TypePJ。CPU は標準構成品の Pentium G6950 2.8GHz のままだったけど、ここ最近はサーバーへのアクセスが増えてきたせいもあって、より処理速度が欲しくなってきた。
そこで、今更ながら手っ取り早く CPU 交換を行うことで処理速度を上げようと思い立った。幸い、中古だと Core i3 は安く手に入る。常用であればそう簡単に壊れるパーツでも無いから、中古で充分。値段と性能、TDP を考えると Core i3 550 で良いと結論づけた。
Core i3 550 は 3.2GHz 駆動で、G6950 と比較すると SSE4.2 が追加されていたり Hyper-Threading もあるから 2Core4Thread になる。それでいて TDP は両者共に 73W なので、消費電力面でも発熱面でも大差は無いだろう。
問題があるとすれば、Intel の CPU 交換なんてのは Northwood な Pentium4 3GHz 以来だから、LGA1156 のクーラーの脱着が初めてだったと言う程度。
ここで写真を交えて交換作業を書いていく。
先ずは CPU の写真。
ヒートスプレッダ側
昔はピンだったけど今は接点がいっぱい。
Express5800/S70 TypePJ の CPU 交換作業。
先ずこのプッシュピンを外す事に苦労をした。ピンの頭に矢印が書かれて居るので、矢印が指す方向に回転させるとロックが外れる。これを 4 本分やるとスポッと外す事が出来た。
この後、グリスを塗って CPU クーラーをまた取り付けないといけないのだが、そこでまた一苦労。外すときに回したピンを元に戻す事と、どういう仕組みでロックしているかを観察して理解してからなんとか取り付けが出来た。なんだか自作初心者の頃に戻ったような感覚が新鮮だった・・・・・・ プッシュピンで固定なんてのは不安でたまらない。
そして電源 ON して BIOS 直行。無事起動。
交換直後は Hyper-Threading が無効化されていたので、有効にした。
あとは実際に OS である CentOS 6 を起動させ、dmesg を grep して CPU 関連の項を眺めてからパフォーマンス測定とした。用いた物は ApacheBench と SuperPI の 2 つ。
G6950 と i3-550 の比較はそれぞれグラフ化した。
SuperPI は約 2 秒の高速化になった。
次に ApacheBench。連続 1 万アクセスをさせた際の Request per Second。要するに秒間でどの位リクエストをさばけるかと言う事。16.87% の向上となった。
より高負荷を想定して、同時接続 100 アクセスを 1 万アクセスさせた物が次の通り。
負荷が軽いと CPU を使いきらないうちに処理が終わってしまうようで、短時間にもっとアクセスがある時じゃないと本領発揮とは行かない様だ。こちらでは 79.22% もの向上を果たせた。
ただ、うちのサーバーではそこまでのアクセスが無いので、PHP を用いた動的なコンテンツで生きてくるかもしれない。
結局の所、CPU 交換で手っ取り早く根本から性能向上を果たせて満足出来た。WordPress の管理画面なんかは体感出来る速度でレスポンスが速くなったし、裏で動いている Munin 等の監視プログラムもグラフの生成時間が短くなった分、負荷の掛かっている時間も短くて済む。良いことづくしだった。
CPU リソースが増えた分、また何かさせたいなと思うけど、要塞ホストになるとあとあと面倒だからよく考えて行かないとだ・・・・・・
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