Cyberlink PowerDVD 14 Ultra のレビュー

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 PowerDVD はかなりの昔からある DVD/BD のソフトウェアプレイヤーになる。現在ではバージョンも 14 となっており、レビューを書くきっかけになる機能「Fluid Motion」を正式にサポートした唯一の (2015/01/10 現在) 製品でもある。
 既に Fluid Motion に関してはこの記事で触れているので、本記事では他にもいくつかの機能を簡単に追って行くことを目的としたレビューにしたいと思う。

PowerDVD 14 Ultra の気になる機能

 まずは冒頭にも書いた通り「Fluid Motion」が個人としては一番の大きい PowerDVD 14 Ultra を用いる目的となる機能。ただこれだけ使えれば良いと思ってはいたのだが、それだけでは物足りないのでオフィシャルサイトに記載されている新機能をいくつか取り上げてみよう。

H.265/HEVC への対応

 現行では様々なデバイスでハードウェア的にも対応されている物は H.264 であるが、H.265/HEVC はそれよりも新しい世代の動画圧縮技術となる。
 H.264 の半分程度のビットレートで同等に近い画質を維持することが可能となる物が H.265/HEVC であるとされている。ビットレートを下げても画質を同等に保てるのであれば、ファイルサイズは自ずと縮小するのでスマートフォン等のデバイスへより多くの動画を詰め込むことが出来るし、より高解像度な 4K サイズにも対応した規格でもあるので将来的には 4k 動画のストリーミングにも用いられる動画コーデック
 発展途上の x265 ではあるが HEVC エンコードを沢山やってみた結果、x264 による H.264 エンコードに比べて現時点であっても 60~70% 程度のビットレートで同等画質となる事を数値的に確認をしているので将来的にはかなり期待の出来るコーデックである。

Youtube の動画をオフライン環境でも再生可能に

PowerDVD 14 Ultra - Youtube
 オフライン再生云々が無くとも Youtube 上の動画再生するにはかなり「アリ」だなと思えた UI。オフライン再生を行う仕組みとしては「再生中の動画をピン留め」する事により「動画をキャッシュとしてローカルに保存する」のでオフライン環境でも再生可能になると言うお話しになる。
PowerDVD 14 Ultra - Youtube - ピン留め
 しかし、当然ではあるがインターネットへの接続をして動画をキャッシュに保存する作業は別途必要なので、この機能の用途としてはノート PC 等で見たい動画を一旦貯めておき、見たいときにいつでも「オフライン環境であろうとも見られますよ」との事だろう。

 一度ピン留めが完了すると、UI 上部やや左にあるアイコンをクリックして「ピン留め動画」の状態に変更する。
PowerDVD 14 Ultra - Youtube - ピン留め再生
 ここから再生する動画はキャッシュから再生するので、一切ネットワークへのアクセスは行かない。また、TrueTheater エンハンスメントも有効に出来るので、画質の荒い動画である場合にはアップスケーリングをしてみたりノイズリダクションを手動調整しても良いだろう。

 その他 Youtube の「お気に入り」や「プレイリスト」をクリックするとアカウント認証を経て利用可能になる様だが、次のような窓が出てきて指示通りに「マイアカウント」へ行っても何をどうすれば良いのか不明なので手を触れることを止めてしまった。
 ちょっとばかり説明が大雑把過ぎて分からないかなと思った。
PowerDVD 14 Ultra - Youtube - Auth

サイバーリンククラウドを用いた同期機能

 オンラインストレージとのファイル同期により、クラウド上に保存しておいたメディアを PC や専用アプリをインストールする事で Android 端末や iPhone 上でもメディア再生を可能とする機能だが、有効期間は 1 年間であり容量は 10GB となる。期限を切られちゃうと利用開始時に大きな抵抗となるタイプの人なので、この機能は使わずにいる。

その他試してみた機能

 新機能以外でも気になる機能として DTCP-IP によるストリーミング機能があった。PowerDVD 14 Ultra が DLNA サーバー/クライアントになる事で、DLNA 対応器機や PC があれば PowerDVD 14 Ultra に登録した動画を別の場所でも再生し、視聴が可能となる便利な機能だ。
 スマートフォンへ動画を大量に貯め込むことはキツい物があるので、PC に保存された動画をネットワーク越しに再生できるとなれば非常に便利だ。

 利用するにあたっては PowerDVD 14 Ultra のメディアライブラリーへ予め動画を登録しておく必要が有る。フォルダ毎登録出来るので数が多くともそう面倒な作業でも無い。
11_pdvd14_mlib_movies

 他のデバイスからのアクセスを許可するようにアクセスコントロールを設定。他 Windows 自体の Firewall も必要であればネットワークアクセスを許可する。
11_pdvd14_DLNA_ACL

 今回は Android 端末に PowerMediaPlayer をインストールした。
 ホームメディアを開くと「PowerDVD 14 Ultra」が見えるので、ここをタップすると先程 PowerDVD 14 Ultra に登録した動画が表示される。
 再生するには希望するタイトルをタップするだけとなる。
PowerMediaPlayer

 ただ、このホームメディアの機能も万全ではなく、H.264 形式の動画であればなんら問題無くストリーミング再生を行うことが可能であったが、HEVC エンコードをしていた動画に関してはストリーミング再生は出来なかった。
PowerMediaPlayer Err
 この点はやや残念なポイントかも。PowerDVD 14 Ultra 自体が HEVC 対応であっても Android は非対応若しくはソフトウェアデコードしか現状は再生不可なんで、PowerDVD 14 Ultra 自体で一旦デコードした後に H.264 へトランスコードしてストリーミングしてくれると良かったかもしれないし、そういったことを少し期待してしまっていた自分も居た。

まとめ的な

 大体大雑把ではあるが、自分が使用して居る機能はこの記事に書いた事と Fluid Motion を目的とした滑らかな動画再生を得ることにある。
 今となっては殆どの機能をフリーウェアで代用出来てしまう時代だが、再生品質やソフトウェアとしての安定性は揺るがないので、堅固なホームメディアプレイヤーとして PowerDVD 14 Ultra を用いる事はベストチョイスと思われる。
 再生品質と上で言ってしまったので少しこの点を書き加えると、PowerDVD 14 Ultra にて Fluid Motion を有効にした再生は終始滑らかであるが、フリーウェアで存在する Fluid Motion を有効にするフィルタを介すとバッファが切れたときのようなカク付きが一定周期で発生する。この違いは品質を語る上では重要かなと思う。欲を言えば Blu-ray 以外のメディアでも Fluid Motion を有効に出来れば良いなと強く思うところでもある。

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