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この度は AQI より Moniko1020 のご提供を頂いたのでレビューをお送りする。
本製品は 16,000mAh の容量を持つモバイルバッテリーで、ソーラーパネルも装備しているために別途電源無しに充電が可能な製品である。
製品概要
製品内容
付属品としてキャリングポーチや充電用 MicroUSB ケーブル、カラビナ、多言語マニュアルが付属する。
付属していた MicroUSB ケーブルは何かが出ている。これは使わない方が良いだろう。
Moniko1020 のスペック
- 内蔵バッテリー : リチウムイオンポリマー 3.7V 16,000mAh
- 入力 : MicroUSB
- 出力 : USB Type-A x2 (5V/2A + 5V/1A)
- 使用温度 : 0~40℃
- サイズ : 160x78x18
- 重量 : 273g
製品外観
大まかなサイズ感は次の通り。容量からしてサイズは一般的な物だと思われる。
ソーラーパネルの反対側には LED チップが 6 個埋め込まれており、電源ボタンを素早く 2 回押すと点灯する。そこから更に電源ボタンを 1 回押す度に点灯モードが切り替わり、強から弱、弱から点滅となる。
これは強点灯させたときの動作イメージ。
端子類は一箇所にまとめられており、USB Type-A 端子が出力、MicroUSB 端子がバッテリー充電用の入力端子になっている。
ちなみに OUT1 は 5V/2A で OUT2 は 5V/1A という出力になっているので 1A 以上入力可能なデバイスは OUT1 へ接続すると良い。
使用感
本製品が満充電に近い状態の時、充電量 60% の Xperia XZs への充電を行ってみた。トリクル充電にはならない状況なので 1A 以上となる 1.47A と Xperia XZs の仕様上限に近い出力が得られた。
対して次はモバイルバッテリーへの給電だが、仕様通り 1A ジャストで入力している状況だった。
16,000mAh という容量を考えた場合、入力が 5V/1A ではかなりの充電時間を要するハズ。ソーラーパネルは部屋の LED 照明程度の明るさでも充電をしていたので、未使用時には明るいところへ置いておくのも手だろうかと思う。
ソーラーパネルからの充電に関しては先述の通りに LED 照明程度の明るさで充電動作を示していた。しかしどの程度の速度で充電されているのかは具体的にマニュアルにも未記載なので不明である。
使わないときにはパネル側を上にして放置しておくとしておくだけでもエコになるかなと思われる。
バッテリー容量検証
(2018/01/10 追記項目)
レビュー掲載後に検証する時間が取れたのでいつものように行ってみた所面白いデータが取れたので追記する事となった。
検証時にはソーラーパネルの影響を排除する為、パネル側を下にしたままとしている。
フル放電検証
フル放電とはいってセルが完全に 0% になると壊れるので保護目的で多少の電力は残っている点を念頭に置く。
たまたま残量 0% になった 12,000mAh のモバイルバッテリーがあったのでそいつを延々充電してみたデータが次の写真。
充電先のモバイルバッテリーは 12,000mAh のうち残量を示す 4 つの LED が 3 つ点灯していたので、残量は 51~75% といったところだろうか。
で、充電出力した積算電力量は 36.202Wh となった。これを 3.7V で単純換算すると 9,784mAh となる。
本製品は 16,000mAh なので 9,784÷16,000 で 61.15% という驚異的に悪い変換効率… と言いたくなる所だが、恐らくこれは実容量が 16,000mAh も無いんだろうかなと強く思う。
フル充電検証
それでは逆に本製品を 0% から満充電にしてみる。
するとこちらは積算電力量は 56.124Wh になった。これも同様に 3.7V 換算すると約 12,466mAh になる。
12,466mAh という数値を見ると DC-DC 変換効率と本検証冒頭に記載した保護目的の残存電力を合わせて考慮すると本製品のバッテリー容量としては 12,000mAh である線が濃厚となってくる。
1 つ戻って充電出力時の 3.7V 換算した積算電力量 9,784mAh を 12,000 で割ってみると 81.53% と変換効率も現実的な値になってきた。
つまり筆者個人的な検証に於ける計算上、本製品は 16,000mAh ではなく 12,000mAh としか見えない。
製品としての公称値と大きくかけ離れているので商品説明を変更するなりした方がいいだろう。このままではマズいと思われる。
おわりに
ソーラーパネル搭載で電源不要の充電が可能という点ではいざと言う時にも太陽光の下に置いておくだけで使えるハズなのでありがたい。
屋内での普段使い用というよりも屋外で頻繁にモバイルバッテリーを多用する人に最適な製品だと思われる。
バッテリー容量に関しては 16,000mAh とされているが、検証した限りでは 12,000mAh 程度の実力しか持ち合わせていないので、容量詐称と言われても仕方の無い所だろう。非常に残念な結果である。
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