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はじめに
SoundPEATS Truengine はフルワイヤレスイヤホンとして発売された当初は音質面や機能面で今一な評価だったらしく、その後「改善版」として製品名はそのままにモデルチェンジが行われた。
「改善版」では音質面の評価が一転し、筆者自身も試用したが正に高音質であった。
だが今度はバッテリー内蔵のケースかイヤホン側なのか自然放電が激しく、放っておくとケースのバッテリーが空っぽになる問題が出た。
バッテリーの問題を改善したりその他細かなブラッシュアップされた物が今回紹介する「最新改善版」という事になる。
本記事では主に最新改善版と改善版の比較を行う。
外観やスペックなど
改善版から最新改善版への変化で細かな外観やスペックの変更は無いので気になる方は次の「改善版」のレビューを参照頂ければと思う。
外観相違点
改善版のレビューを行った後、パッケージや本体に表示された技適マークにミスがあったことを報告したところ今回の最新改善版より修正された。
それ以外に相違点は無い。
一応どっちがどっちか直ぐ分かるように旧版にはマスキングテープを貼ってメモ書きをしておいた。
ケーストップの保護フィルムは後からスマホ用フィルムをカットして貼る予定なのでレビューが終わるまでは剥がさずに居る。
ケース側バッテリーの検証
改善版に於いて一番の問題だったケース側バッテリーが直っているかどうかを検証してみた。
最新改善版と改善版を共に満充電にしたあと、同時に充電ケーブルを抜いてただ放置するだけ。
一定周期で残量確認ボタンを押して目視確認をするという単純な物。
次の写真のようにして同時に満充電状態としてある。
バッテリー状況は結果として次の様になった。バッテリー残量は LED 4 つなので、1 つ減る毎に 25% 減とする。
- 2019/04/18 16:00 開始 – 共に満充電
- 2019/04/22 10:00 – 最新改善版 100%、改善版 75%
- 2019/04/24 19:00 – 最新改善版 100%、改善版 50%
改善版は満充電完了時から 90 時間放置で残量 75% 減。更に 57 時間経過で残量 50% に。
一方、最新改善版は本記事執筆時で 1 週間経過するもバッテリー残量はピクリとも減らず LED 4 灯を維持し続けている。
最新改善版では確かにバッテリーの問題は解消された。
音質の変化
最新改善版で音のチューニングに明かな変更が成されていた。
改善版の音質が今まで筆者の触れた有線やワイヤレス、フルワイヤレス全ての中で最高の物という評価をだしたが、今回の最新改善版では低音寄りのチューニングにガラッと変わっており若干スコアを落とす形となった。
あくまで音質評価は一定音質以上になると個人の好みで大きく左右される部分なので賛否あるところかと思う。
筆者好みの音が出るようにイコライジングした物を示した方が視覚的に伝わりやすいかなと思うので新旧ともに貼ってみる。
左が改善版、右が最新改善版。
改善版はフラットでイコライジングする必要も殆ど無いチューニングだった。好みで重低音を増減すれば誰にでも合う完璧な物だったと思う。
最新改善版になったらこれがガラッと変化して低音寄りのチューニングとなり高音域が不足気味となった。(逆にコレが万人向けなのかもしれない)
改善版の音を目指し出過ぎるところは抑えて足りないところを補うため、イコライザーで弄る幅が大きくなった。
ただそれでも音質としては十分高音質の部類に入るしフルワイヤレスイヤホンの括りで言えば相当良い音質の製品だと思う。
追試
(2019/04/25 20:20 追記)
ふと改善版のイヤホンを最新改善版のケースに入れたらどうなるかと気になったのでちょっと追加で検証してみた。
その結果次のことが分かった。筆者個人の憶測込みなので間違っていたらご容赦を。
- 最新改善版ではイヤホン充電完了後にケース側の給電はカットされるがイヤホンはケースの蓋が開いたとは認識しない。
- 改善版ではイヤホン充電完了後であってもケース側の給電が継続。給電がカットされるとケースが開けられたと認識してペアリングされたデバイスと接続を行おうとする。
ということ。
故に改善版のほうのイヤホンを最新改善版のケースに入れると、充電完了と同時に給電がカットされるのでイヤホン側は蓋が開いたと認識してしまってペアリングされたデバイスに接続しようとしてしまう事に。
電波の届く範囲にデバイスがあれば接続されるので、突然音が出なくなって焦る事となる。
筆者の観察した範囲では SoundPEATS Truengine 最新改善版はケース側もイヤホン側も共に改良が加えられているという結果で検証を終えることとした。
おわりに
音のチューニングを変えてしまったことだけがちょっと一個人としては勿体ないかなと強く思うところだが使用上、一番の問題となるバッテリーに関する問題が解消されている。
現状はこの SoundPEATS Truengine 最新改善版を使っておけばこれと言った文句も出ないかなと思われる。
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