Ryzen 7 3700X のチューニングをしてみる

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はじめに

 Ryzen 7 3700X の性能には十分満足しているが、もう少しクロックを弄らない範囲でパフォーマンスを伸ばすことは出来ないかと Vcore Offset や PBO2 を用いる形でチューニングを行ってみた。

 Vcore 設定の変更や PBO2 の設定は OC を行うのと同義で PC が不安定になる可能性が多いにあるので設定は自己責任の上で行うこと。
 また、Prime95 と言った故意に超高負荷状態をつくり出すソフトウェアの実行に関しても自己責任の上で実行する必要がある。

Vcore Offset でスイートスポットを探る

 使用しているマザーボードである ASUS ROG Strix X570-F Gaming の BIOS を更新したら Vcore を Offset Mode にてマイナスしてあげるとマルチスレッド処理性能が向上し、シングルスレッド性能が微減という効果が得られると分かった。
 その為、Vcore をもう少し弄って見ればまだベンチスコアが伸びたりするのかなと実験してみた。

 その結果をグラフにしたものがこちら。

 CPU の個体差により、Vcore の下限が変わってくるので要注意。

 当初はいきなり -0.11250V にして他の電圧を試していなかったのだが、これがピンポイントでスイートスポットをえぐっていたようだ。
 更に一気に Vcore を下げた -0.12500V では逆にスコアが激減という現象が起き、一段上げた -0.11875V でも低下が見られた。
 次に -0.0500V としても定格と大差無いスコアに。結局の所徐々に下げた -0.11250V が一番マルチスレッド処理性能が上がっていると判断出来るポイントだった。

PBO を Manual 設定で少し弄る

 Vcore Offset を設定したあとから更にこの PBO で許容する電力と電流を少し盛ってあげてパフォーマンスアップを狙う。
 許容する電力増加はピーク時で 10W 以下に抑えたいところ。

 Ryzen では次の 3 項目を定義する事で TDP 枠内で CPU が動作するように決められている。

  • PPT – 簡単に言えば CPU/SoC 合計で消費出来る電力の合計値。これを超えないようにクロックや VID が制御される。
  • TDC – 温度が制限された状態でマザーボードから供給される電流の最大値
  • EDC – ピーク時に短時間だけマザーボードから供給される電流の最大値

 理解が追いついていない部分と Google 翻訳の内容解釈に齟齬があるかも知れないので情報源の参考リンクを次に示す。

Explaining AMD Ryzen Precision Boost Overdrive (PBO), AutoOC, & Benchmarks
With the launch of the Ryzen 3000 series processors, we’ve noticed a distinct confusion among readers and viewers when it comes to the phrases “Precision Boost ...

 Ryzen 7 3700X の場合、定格動作時には次の様に定義されている

  • PPT 88W
  • TDC 60A
  • EDC 90A

 これをちょっと盛って上げて

  • PPT 95W
  • TDC 65A
  • EDC 95A

 という感じに Manual 設定してあげた。

チューニング結果

 Vcore Offset と PBO Manual 設定の合わせ技で Cinebench R15 は次の様にマルチスコアが 2089 から 2107 にまで伸びた

 消費電力面は IntelBurnTest VeryHigh を用い、CPU 単体が消費しうる電力を計測した。
 結果としてはチューニング前で 182W だったものが 187W へと +5W の増加となった。10W 以下の増加を目指していたので十分な物が得られたと感じた。

 CPU の発熱も気になるので HWiNFO にて CPU (Tdie/Tctl) の項目を見てデータと取ってみたが、IntelBurnTest VeryHigh 実行時で最大 65.8 度、Prime95 Small FFTs 実行後 10 分経過時で 67.6 度と、共に Tjmax である 95 度に届きすらしないので何ら問題の無い調整であったと言える。

おわりに

 Ryzen 7 3700X を使い始めてから「CPU は定格に限る」なんてずっと思っていた所だけど PBO を用いた動作倍率を弄らない簡単な OC なら「まぁ良いかな」と妥協する形を取ることとなった。
 Vcore のマイナス Offset でシングル性能が低下する原因が何なのか未だ良く分かっていないが、多少犠牲にしてマルチ性能をグッと伸ばすことが出来たからトータルで OK という事で。
 これで CPU サイドのチューニングは完了としてみたい。

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