画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。
はじめに
先日、DDR4-3733 の設定が完成しただとか記事を書き、そこで一段落したと思っていた。
いざメモリのセッティングが完了してしまうと、他に弄るところも今は思い浮かばないので暇になってしまった。
そうなると各所より色々と情報を仕入れては試したくなって来てしまうもので……
サブタイミングを模索
設定が完了していたタイミングはこれ。
ここからサブタイミングで絞れるところを再度模索することに。
先ず tRDWR と tWRRD を試して見るもこれ以上落とすと POST せず。
次に tRDRDSD/DD と tWRWRSD/DD の 4 つ。片方ずつ 1 下げて行こうということにした。
ケツに SD と付く方は異なるバンクグループへ Read/Write 間のディレイだから何となくこっちからやってみたけど、1 下げただけで POST せず。
それなら次はケツに DD と付く方。こちらは異なる DIMM への Read/Write 間のディレイ。で、それぞれ 1 下げたらこっちは POST OK だった。異なる DIMM 間だからこっちの方がキツい感じがしたけどそうでもないらしい。
これでサブタイミングは全ての項目で削れるところは無くなった。項目の相関関係を無視すればまだ下げられるところはあるけど、バランスを崩すのはなんか気持ち悪いのでそれはやらない。
サブタイミングがこれ以上詰められないなら……
もう弄るところがなくなっちゃうのもアレかなー思ったけど、全然手を出していなかったファーストタイミング弄りを行う事に。
tCL を下げると vDIMM の要求電圧がガツンと上がるので 16 のままに。出来れば vDIMM 1.40V 以下にしたいのが理由。
tRCDWR は確か一気に 8 まで下げても余り意味が無いとか言われていたような気がしたけど、POST するはずだからやってしまおうと。
tRCDRD は 1 つ下げて 15 もアリかなと。
tRP は強気に 14 まで下げれば tRC, tRFC にまで影響して結構変わるだろうと。
でもってセオリー通りに tRAS = tCL + tRCDRD = 31 とし、tRC = tRP + tRAS = 45 ときて tRFC = tRC x 6 = 270 と。念のため tRFC2/4 も入れておく。
これで筆者の DDR4-3733 CL16 セッティングが最終形になった。(と思いたい)
ストレステスト 2 種
慣例的なストレステスト。寝る前にセットして朝を迎えるタイプ。
先ず Karhu RAM Test で外部マクロを組んで 6 時間実行させる。
大体その位で目が覚めるので、一度起きてから TestMem5 Extreme1 を実行して二度寝した。
結果はこう。
Karhu RAM Test と TestMem5 Extreme1 共にノーエラーで完走と。
改めてベンチ
MaxxMem2 は今回弄る前と比べて 0.1GB/s 程速くなった。
Ryzen DRAM Calculator の MEMbench は BestTime を切れるようになった。
SiSoftware Sandra のメモリ帯域ベンチは帯域が +1.5GB/s にも。
しかしなにやらメモリが 8GBx2 と認識されているのが怪しい所。
おわりに
これで DDR4-3733 CL16 の常用設定が vDIMM 1.38V, vSoC 1.025V, VDDG CCD 0.95V, VDDG IOD 0.96V, VDDP 0.90V という、以前使っていたメモリと比べると大分低く抑えることが出来た。
何よりも DRAM Calculator の MEMbench スコアが BestTime 切り出来た事が嬉しかった。
DDR4-3733 はこれで満足したので BIOS 更新を待ちながら DDR4-3866 設定を目指したい。
現状最新の安定版 BIOS (3402) でも WHEA-Logger 19 が出ない FCLK 上限は 1900MHz なもので。
コメント