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はじめに
3/7 頃、ROG CROSSHAIR VIII DARK HERO の Beta BIOS となる 4005 が海外フォーラムに転がっていた。
いつも入れている信頼出来るソースだったので、早速人柱と行ってみたところ、これを機にメモリが回っていないことに気付かされることとなった。
使用メモリはこちら。
きっかけ
BIOS 更新後はあれこれ制御が変わってメモリの OC が不安定になることもあるので、欠かさずストレステストをある程度行う癖があった。
今回はこのストレステストでは Karhu RAM Test を用い、暫く放って置いたところでエラーが観測されてしまった。
このエラーはちょうど夕食のタイミングだったから開始即離席し、戻って来たらこうなっていた。かなり早期のエラー発生なので常用は厳しいタイプ。
BIOS 更新が原因でもないような
もしかして BIOS が更新されたことに起因するエラーなのかなーと思い、Version 4004 や 3904 と古い方向へ戻しながらストレステストをしてみるもエラーが出る事には変わりなく。
BIOS 4004 でもエラーがでる。
タイミングを緩めてみる
BIOS がどうこう言う問題でもなさそうなので、メモリの動作タイミングをほんの少し緩めてみることにした。
tRP 14 から 15 にしつつ、関連する tRC, tRFC も変更。
それでもエラーが出る事には変わらず。緩める幅が小さすぎたのかな。
VDIMM を盛ってみる
これまで VDIMM 1.405V でやって来たが、ここはちょっと盛ってみるかなと、緩めたタイミングを元に戻して VDIMM 1.42V とした。
エラーが出るまで時間が掛かるようになっただけで出ることには変わらず。これでは NG。
CL16 フラットへ
CL16-16-16-16-32-48 と、だいぶ昔にやっていたテンプレタイミングの形式にしてみた。
これくらい緩くなるならと VDIMM 1.41V へ変更。
Karhu RAM Test は取り敢えずな 6400% をクリアした物の TestMem5 Extreme1 設定では 3 つもエラーを検出。
キツい所も泣く泣く緩める
CL16 フラットとしても tRDRDSCL/tWRWRSCL をこだわりのキツキツな 2 を維持したかったが、どうも無理ぽい。かなりタイトだと分かってはいたのだが……
よって、Samsung B-Die のテンプレタイミングみたいなセッティングにしつつ安パイとった VDIMM 1.42V で再テスト。
これでやっとクリア出来た。
2022/03/10 追記
TestMem5 Extreme1 をパスした翌日、改めて Karhu RAM Test にて 10000% をクリアしておいた。
パフォーマンスはどうなるか
正直、効果の高い動画エンコードでも体感出来るほどの速度差は得られない。
ベンチマークを取り、そのスコア差がどんな感じかというレベル。
Windows 11 で DRAM Calculator の MEMbench をやってみたが、以前の詰まりきっていた時のスコア 102.55s と大差の無いスコアだった。レイテンシだけが緩めた分落ちている。
性能差が殆ど無いとはいえ、自己満足度は大きく落ちるのが難点。
メモリの OC をするということは
メモリを OC して自己満足度を高め、それを維持するにはある程度定期的なストレステストが必要になるもんだなと改めて実感。
そして今回のように耐性が落ちた (?) かの様な現象にも対応する必要があり、かなりの時間をもっていかれるリスクもある。
ストレステストに関しても 2 つ以上のツールを併用しないと、安定性を「自分自身に証明することが出来ない」から結構面倒だ。
たまに脳みそが素に戻って「ここまでして OC する意味」と考えてしまう事があったりなかったり。
でも面白いし満足度も高いからついついやってしまう。
おわりに
メモリが OC で劣化しているような雰囲気と捉えたが、実際はどうなんだろうか。
長期間使用して安定していた「選別メモリじゃないと通らないようなタイトなタイミング」だとエラーが出始めたから「緩める」という過程を以て「劣化」という表現を用いたのだが、はてさて。
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