はじめに
先日 Petit Tank を購入したものの、やはりというか上位版の Limited Edition を買おうかなと悩んでいた。
そんな時に X で Petit Tank Solid State が新発売するという告知がでたもんだから、これは!! と迷わず発売開始と同時に即ポチしてしまった。
外観、スペック
通常の Petit Tank は電解コンデンサーが 8 本載っている製品だったが、Solid State は導電性高分子アルミ固体電解コンデンサを 2,720μF 分搭載している。Limited Edition は 2,640μF なのでこちらの方が容量は上。
基板裏面はロゴが刻印されているのみ。
Petit Susie とスタックさせて使う
FX-AUDIO- Petit シリーズは各々を単体で使用するよりも、2 つ合わせての使用がオススメされている。
オススメされたらそりゃ使わない選択肢は無いでしょうということで、専用ケースとスタックキットも購入済みだったもんで上下にスタックさせて使う事にする。
Petit Susie にはターミナル端子から電力を出力でき、Petit Tank は入力端子がある。これを接続することで DC ケーブルを廃することが可能。
うまいことシュリンクをカットしてターミナル端子を露出、余っていたスピーカーケーブルで繋ぐ準備をする。スピーカーケーブルといっても 16AWG の太さがあるんで電力的には十分対応可能だ。
Petit Susie 側もシュリンクを上手い具合にカットしておく。
ここからは半田ごてを用意し、不要になる Petit Susie の DC 出力ケーブルを除去。
それからスタックさせてターミナル端子にケーブルを接続。
スタック完了の図。いいかんじ。
Petit Tank Solid State の DC 出力ケーブルは基板裏を通して写真左側に IN/OUT がまとまるようにしてある。
設置から音出し
使用する FX-AUDIO- FX-502J の上に乗せる形で接続を行った。見た目にも良い感じになった。
実際に音をだしてみると Petit Tank 通常版との大きな差は無く、バルクキャパシタの効果が良く出ているエッジの立ったメリハリのある音となっていた。
音質的な変化はあるのかなと、周波数特性を Petit シリーズ有無で比較してみたが、重低音域に変化があるのみで他は聴き取れるような差は無いかと思われる。
ただ、Petit シリーズは音質を変化させる物では無くて、音の出方を原音に近づけるものだと思うので、サイン波スイープ 1 発入れた特性をみることに大きな意味は無いかなと後から思ってみたり。
つまり連続した音の変化のなかで、音の鳴りを耳で聞き比べていかないと違いは分からないかと思われる。
2024/03/15 23:25 追記 ――
アンプの音量を少し大きめにしつつ Petit Tank Solid State の有無を聞き比べたところ、重低音域の解像度が上がっていたことに気がついた。これがなんとなくスッキリした感あるなと思っていた部分だったようで。
また、上記周波数特性の比較に現れた重低音域の波形の違いでもあるのかなと思う。
となると、低音域以上はオペアンプや USB-DAC で解像度を上げ、重低音域は Petit Tank で上げるなんて形で音は出来上がってくるのかなとも思ってみたり。
―― 追記ここまで
おわりに
巷でよく「電源によって音が変わる」とか耳にしていたが、ちょーっとそういう話しには懐疑的だった。
しかし、実際に自分で電源周りをカスタムしてみると違いが出ると言うことが分かったので、良い勉強になった。
特にバルクキャパシタの効果は顕著なので、Petit シリーズの導入はオススメしたいなとおもう。
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