PC ケースを Corsair iCUE 5000X RGB に交換!

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はじめに

 今まで使用していた PC ケースは Corsair iCUE 465X RGB。このケースを使い始めた頃から「色々光らせること」にハマる様になった。
 しかし 465X RGB は内部が狭くメンテナンス性があまり宜しくない。マザーボードを外すためにはトップファンを外さなければいけないとかそう言う感じで。
 エアフローにも不満を持ち始めてしまった物だから、もう少し大きなケースが良いなと思い始めていた。

 そして今年 1 月下旬頃、Corsair オフィシャルサイトを見ていたら 5000X RGB が新製品としてなんとかーってページが出来ていたので、読んでみたところ「外観やサイズ感、ファンの搭載位置やらの機能性」に一目惚れしてしまった。

 でも当時は日本国内での取り扱いすら無かったので、ひたすらアナウンスを待った。

 それから 12 日後の 2/5 に株式会社リンクスインターナショナルより国内取り扱い開始のアナウンスがあった。

 でもって発売日の 2/13 に TSUKUMO で 20,834 円だったやつをポチっと行っておいた。今現在の相場は 25,520 円なのでだいぶ得をした。

ケースの交換作業を始める

 Corsair iCUE 5000X RGB が着弾したのは 2/16。

 実際に交換作業を行ったのが 2/25。
 PC ケース交換という作業内容を想像しただけで、なかなか気力が湧いてこないもんだから重い腰を持ち上げるのに 9 日間も要してしまった。

Corsair iCUE 465X RGB からパーツの取り外し

 先ずは PC パーツを全撤去しなければならない。465X RGB は約 1 年半程度使っていたので、気軽に掃除出来ない Corsair H150i PRO RGB のラジエーターやフロントファンの掃除に手間取った。

 このラジエーターは洗面台に持っていって乾いた柔らかい歯ブラシを用いて丁寧に埃落としをしてあげた。

 掃除をしながらも小細工を入れていく。
 ヘッドからは「電源と PWM 信号が出てるだけのファンケーブルと 3 つのファンコネクタが付いたケーブル」が生えている。
 前回組んだ時にはその見た目が気に食わなかったので、Φ3.0mm のスパラルチューブを用意してまとめ上げた。これでスッキリ。

 これ超オススメ。

 で、あとはテキパキ外してこう。

組み込む前の下準備

 Corsair iCUE 5000X RGB へパーツを組み込む前に下準備が必要だった。
 先ずは電源ユニットへのケーブル追加。
 今回は CPU の電源ケーブルとなる EPS12V 8pin に加えて 4pin 端子も埋めてしまおうという事で CableMod のスリーブケーブルを追加。
 さらに 465X RGB から Lighting Node Core を外して取り付けるのと、5000X RGB 付属のファンハブもあるから SATA 電源が足りなくなるので SATA 電源ケーブルを追加。これはスリーブケーブルが足りないので、Corsair RM850x 標準のケーブルを使用した。

 あとは外したファン 6 個をブレード 1 枚に至るまでお掃除。

Corsair iCUE 5000X RGB へパーツを組み込む

 ここに来てやっと iCUE 5000X RGB が登場。おじさんが映り込むので全体の写真は殆ど撮ってない。

 iCUE 5000X RGB の内部レイアウトの変更も行っておいたが写真を撮り忘れ。
 サイドファンを付けたいのでプレートを取り外し、フロントにラジエーターをプッシュプルで取り付けたいから底部のカバーを交換しておいた。

 先ずは電源ユニットの取り付け。これにはドライブベイを一旦取り外してから電源ユニットを取り付けて固定。改めてドライブベイを固定するというステップが必要だった。
 尚、電源ユニット取り付け後のケーブル追加は先ず無理なので要注意。

 背面に 465X RGB から引っこ抜いて来た Lighting Node Core を固定。
 Corsair LL120 を 6 個に標準添付の SP120 RGB ELITE を 3 個全て光らせたいが故の力技。
 2.5inch ドライブ固定具を全部外した所、ピッタリ位置のあったネジ穴があったのでスペーサーを付けてネジ止めしておいた。

 内部 USB 2.0 ヘッダ用ハブの追加。Lighting Node Core 追加により、内部 USB 2.0 ポートが合計で 3 つ必要になるので事前に購入しておいたハブを取り付ける。
 両面テープで固定するタイプのハブだが、ケースに直だとなんかアレなので再設置しやすいように養生テープを貼った上にペタリとしておいた。

 Amazon を探す限り AINEX の製品以外だと、USB ヘッダが基板から垂直に出ているので、今回のような設置には合わないから選択肢は無かった。

 フロントファンをサイドに移動させた。フロントファンは脱着可能なベースプレートに固定されていたので作業は楽々。
 先にこの作業をやっておかないと、フロントにラジエーターを固定した後はサイドにアクセスし辛くなるので要注意。

 そして見た目がゴツくなる Corsair H150i PRO RGB が登場する。
 今まではケースフロントのスペースの関係上、プッシュ x3 プル x2 という変則構成だったけど 5000X RGB ならフルにプッシュプルが可能なので、未使用だったファンを引っ張り出して来て取り付けた。
 ファンのケーブル 6 本は Φ3.0mm のスパラルチューブで綺麗にまとめ上げておいた。

 ファンケーブルの長さを確認する為にヘッドを仮止めした。
 見た目もだいぶ完成形に近い雰囲気に。

 色々確認してマズい部分には対応を施し、CPU にグリスを塗ってヘッドを固定しても OK な状態となったからマスキング塗りをキメておいた。

 配線だけは全て終えた状態がこれ。ファンの数が増えた事もあるし、そもそも Corsair の光るファンは 2 本のケーブルが出ているから悩ましい物がある。

 地味に裏配線をやっていた物の、時間が遅くなってきてヤバいからとケース下部の方は手抜きになった。まぁでもボチボチこれで良いかなって。
 スパラルチューブが大活躍だが、筆者の様にやり過ぎると次回なにか入れ替えるときに地獄になると思うので、適度に使用する事をオススメする。

 そして完成へとこぎ着ける。

 ちゃっかり LED ストリップも仕込んでみた。
 手前の溝は 13.0mm のスペースがあったので、この 10.0mm の幅を持つストリップは余裕で入ってくれた。

 この AINEX の LED ストリップは 12V 4pin な RGB 制御となる。延長ケーブルが付属しないので別途用意しておくことを強くオススメしたい。筆者はマザーボードの付属品として入っていた延長ケーブルを使用した。

 肝心なケース背面だが、裏配線を頑張っても 5000X RGB は次の写真の様にドアを閉じてしまえば見えなくなるので、極論、このドアさえ閉まれば裏配線なんてどうでも良いと言う事になる。

完成したマシンを設置して電源ポチっと

 無事に一発起動。

 しかし、サイドに移動した SP120 RGB ELITE が回転こそしている物の、光ってくれない。これは後日改めて中を開けて見てあげようかと思う。 → 2021/02/27 解決済み

ケース交換後にあったイイ事

 ケース内部が広々としているので、465X RGB の時には下から覗くようにして見ていた Q-CODE も 5000X RGB ならケース方向に顔を移すだけで見えるようになった。
 また、サイドファンを追加したことにより吸気が増えてケース内温度が下がった
 具体的には室温 25~26 度という新旧環境の共通した状況下で――

  • マザーボード温度が 39±1 度から 32~33 度まで低下
  • チップセット温度が 55 度前後から 50~51 度まで低下
  • NVMe な SSD の Samsung 980 PRO が IDLE 50 度から 46~47 度まで低下

 となった。
 チップセットがファンレスであることも売りの一つな ASUS ROG CROSSHAIR VIII DARK HERO だが、やはりエアフロー大事ということで。

 更に CPU 温度も上昇し辛くなった事から Precition Boost のパワーを引き出したようで、以前調整した PBO2 のセッティング時よりも優先コアの動作クロックが伸びた。(5150MHz → 5175MHz)
 全コアブースト時に於いてもクロックが上がっているのか、Cinebench R20 のマルチスコアなんかも微増した。

逆にちょっとイヤだったこと

 冷却性能があがったお陰で PBO2 によるクロックの伸びが良くなったが、この時の電力が足りないからかシングルコアに負荷が掛かるようなベンチマークを実行したらプツリとマシンが落ちてしまった
 OCCT 1 時間とか通っていたけど、温度低下による性能向上について行けなかったようだ。
 要は PBO2 の調整が足りなかったという事で、今は 5950X を定格で使用している。

 あれだけ頑張って詰めた設定も要再調整なのがちょっとイヤだった所。だが、それだけ 5000X RGB の性能が良いという裏付けでもあったり。

おわりに

 iCUE 465X RGB よりも内部が格段に広い iCUE 5000X RGB の組み立てやすさは抜群に良い。裏配線スペースも広いなと感じるレベルだったし、なんならドアを閉める前提だからと手抜きをしても問題は無い。
 エアフローに関しても確保が簡単だし「広さ」という面からも熱の滞留が解消出来て全体的に温度が下がってくれた。

 外観やサイズ感に一目惚れしたケースだったが、性能も申し分の無い製品だと感じた。
 抜群の満足度だ。

出来たと思ったその後 (2021/02/27 追記)

 記事中に書いた「サイドファンが光らない件」は Lighting Node Core の電源ケーブルが未接続状態でケーブルの束の中に埋まっていたのが原因だった。すっかり忘れていたようで、これを接続して無事解決。
 加えてフロントの USB 3.2 Gen.2 ポートに Galaxy S10 を繋いでみたら無反応だったので、マザーボードへ繋いだ部分を確認したらカチッと音がするまでしっかり押し込んでいなかったのが原因だった。

 細かい所まで神経が行き届いていなかったようでまだまだだ修行が足りないなーと実感した。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

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