APU を実際に使ってみた [応用編]

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応用編と銘打ってみたが、OpenCL を用いる事で APU としての性能が発揮出来る
場面を見てみたかったという考えで行ったテスト結果になる。
実際にテストケースを考えてみると、意外に思い浮かばなかったり
ぽかミスしてたりで苦労した。

テスト環境

テスト環境は過去と同じく以下の通り。

APUAMD A8-3870K (3.0GHz, Quad-Core, TDP100W)
FANA8-3870K 付属の純正ファン
MEMCFD W3U1600HQ-4G (DDR3-1600, 4GB x2)
M/BGIGABYTE A75M-DS2
HDDSATA 250GB
CaseWinDy MT-1300PRO の M/B マウンタのみでまな板風に
PSUR-Senda SD-660EPS (500W 80+Bronze)
OSWindows8 ReleasePreview 64bit

 

そして AMD 向けに最適化された WinZIP をダウンロードし、頂いたライセンスで
レジストレーションも完了。

先ず気付くミス。
ダウンロードしたのが英語版でレジストまで完了したことに。
後から日本語版を落としてみたが、既にレジスト不能で尚かつレジストコードでの登録も
不可能になってしまった。
このまま English で使うほか無い。

更に気付くミス。
OpenCL に関する設定項目も見あたらないし、動いている気配も無い。

数時間経過したとき、ふと気がついた。インストールした Catalyst を間違えていた。
AMD のサイトより Windows8 RP 用の Catalyst をダウンロードしてインストールした。
これにより、Windows8 上で OpenCL が有効に働くようになった。

Windows8 はドライバを公式サイトよりダウンロードして適時入れずとも、
標準で最適なドライバをインストールしてくれるので、見た目上は上手く
動いてしまうように見えてしまう。この結果、凡ミスを犯した。

WinZIP 16.5 Pro で OpenCL の効果を見る

気を取り直して WinZIP 16.5 Pro でファイルの圧縮を行い、OpenCL が
有効となることで、どの程度の圧縮速度が向上するのか検証した。
用意したファイルは 4,676files 23,202,702,737bytes とした。
中身は基本編でプレイしたゲームクライアント丸々となる。
これを OpenCL を有効/無効と 2 パターンで WinZIP を用いて圧縮した。
結果
OpenCL 無効時 24 分 17 秒
OpenCL 有効時 18 分 46 秒
この様な結果になった。その差 5 分 31 秒。

圧縮中の CPU と GPU の使用率を AMD System Monitor
観察していたが、ベタで圧縮の効きそうなファイルほど良く GPU が
使われていた様に思える。

ここで元から圧縮されたデータを多目に入れたサンプルデータで同様の
テストを行った。
用意したファイルは 934files 5,244,678,113bytes の物。
中身はプログラムのインストーラや ZIP で圧縮されている物。
そして MP4 等。
OpenCL 無効時 3 分 21 秒
OpenCL 有効時 3 分 14 秒
結果としては速度向上がなされているが、先に行った物より恩恵が少ない。
AMD System Monitor を見る限りは目立って GPU が動いている様子も無く
CPU が主体のプロセスになっていた様だ。
これは WinZIP が CPU か GPU のどちらへ演算を割り振るかという
アルゴリズムによる物と思われる。

Windows Movie Maker 2012 でエンコードをしてみる

Windows Essential 2012 がここ数日前に英語版のみだがリリースされた。
中に Windows Movie Maker 2012 (以下 WMM) が混ざっており、Windows 8 向けでも
あることから GPGPU を用いたエンコードが使えるかもしれないという希望をもって
行ったテスト。

結果から言えば CPU のみならず GPU もエンコード処理に使ってくれていた。
WMM 2012 は入力ファイルに AVCHD で録画されたビデオカメラのファイルを
そのまま直で入力可能で、出力は x264 経由で mp4 のコンテナに格納される。
今ではメジャーな形式になるので、非常に使えるフリーなソフトとなる。
ここで APU が優位に立てれば面白いなと。

こちらは比較環境として AthlonII x4 640 + MSI N560GTX-Ti Hawk を
Windows7 で動かしつつ、同じ WMM 2012 をインストールした。
サンプルで用意した動画は Victor GZ-HM1 というデジタルビデオカメラで
撮影した 26.90 秒の動画。フォーマットは AVCHD。
まず A8-3870K@Win8 で “For high-definition display” の
セッティングでエンコード。
次に AthlonII x4 640@Win7 で同様のセッティングにて出力。
結果

A8-3870K@Win830 秒
AthlonII x4 640@Win769 秒

OS が違うこともあるが、APU vs CPU では 39 秒も速く動画のエンコードを完了した。
640@Win7 の環境では GPU による支援は全く効いていなかったのも大きい。

目に見えて APU の威力を見ることが出来た意外な体験が出来た。

まとめ

手短ではあるが、ここでまとめてみる。
実際に APU として活用する為には APU 単体のハードウェアでは厳しい物があると感じた。
ソフトウェア + ハードウェアが一体となって最適化して行かなければ意味をなさない。
今回使用した WinZIP であっても OpenCL 対応の為の最適化が行われているバージョンで
あるし、Windows Movie Maker 2012 であっても GPGPU を使うよう最適化されている。
これは Windows8 から GPU も有効に使っていこうという働きかけがあった為だと思う。

今回 Windows8 を環境として選んで個人としては得るものが大きく正解だったと思える。
APU を最小構成で快適に使える良い組み合わせであると。
こう考えると APU はまだこれからの物になると思うので今後が楽しみである。
A8-3870K でも充分なパフォーマンスを見せてくれるので A10-5800k なんていう物が
非常に楽しみに思えてきた。予算的な物に余裕があったら是非触ってみたいと思う。
とは言え、3870K も使いこなせていないので、これから先時間をかけて使っていこう。

続き
APU に関する今後

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