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まだオンボード NIC が 100Mbps が主流だった昔、同じく 100Mbps の 8 ポートスイッチを使っていたが、いつしかルーター内蔵の 4 ポートのみでネットワークを賄っていた。
昨年あたりにルーターの不具合からくるリンクダウンや再起動、はたまたルーターの再買い換えなんて事からいちいち LAN ケーブルの抜き差しを何回もやる事が面倒だった。
加えてルーター自体が逝かれても LAN はスイッチングハブにクライアントを収めておけば互いに通信出来る利点も得られる為、今回 NETGEAR GS308 の購入となった。
お値段はたまたま 10% 引きクーポンが付いてたので Amazon.co.jp にて 2,666 円だった。非常に安い。
パッケージと同梱内容
アンマネージスイッチという極単純に接続ポート数を増やす目的のスイッチなのでホームネットワーク向けと銘打ってある。
同梱内容は GS308 本体と AC アダプター。その他、日本語マニュアルなどの紙類があった。
GS308 外観
フロントビュー。見たまんま 8 ポートだが、うち 1 ポートはルーターと接続をするのでクライアントは 7 台まで格納出来る。
ボディは金属筐体となっているので放熱性にも優れている。仕様上の最大消費電力は 3.5W とされているので、さほど熱に気を使う必要も無いと思うが安心感は段違いに良い。
リアビュー。パッケージには Power on/off button と書かれていたがその実はスイッチ。右側には AC アダプター接続端子があり、左側には盗難防止用ロックを繋ぐ穴が空いている。
ボトムビュー。製品名は GS308 だが GS308v2 と記載がある。改良版となるのだろうか。これと言った情報もないので気にせずにおく。
シリアルナンバーはユーザー登録に必要なので設置前に控えておくなりしておこう。
また壁掛けなどの固定方法にも対応しているのでネジの頭を引っかける穴が 2 箇所用意されている。筆者は今回、机の上に平置きするのでノータッチ。
サイドにはスリットが入っており、放熱の為に外気が出入りするようになっている。
AC アダプターは本体から直接コンセントが生えている。この為、電源タップの差込口の向き次第ではそのまま挿せない。筆者は 15cm 程度のアダプター用延長ケーブルが余っていたので事なきを得たが。
いざ設置へ
先ずはアダプターの接続。前述の通り短い延長を噛ましてアダプターを接続した。
接続する端子付近に付箋で接続機器名をタグ付けしておくと、ごちゃごちゃした配線の中からでも分かりやすいのでオススメ。今回は GS308v2 と書いておいた。
たこ足バキバキだが、きちんと電力計算した上で収めてるので問題は無い。
設置予定箇所の周辺をお掃除してルーターである WG1800HP2 の背面からメインマシン、サブマシン、サーバーマシンそれぞれから来ている LAN ケーブルを抜いて GS308v2 に接続。ケーブルを横から背面に流すようにして束ねてみた。
ディスプレイアームで吊ったディスプレイの下なのでスッキリしており、明滅する LED もちょっと目をやるだけで目視出来る。なかなか良い感じだ。
スイッチに纏めるという事は
メリットとしてはルーターを再起動させたり、その他なにか問題が発生しても LAN 内の機器までリンクダウンしなくなる。当然 the Internet への到達性は無くなるが、それでも LAN さえ生きていればデータのやり取りが可能。
そしてルーターはゲートウェイやルーティングというお仕事に専念出来る事になる。ルーターのスイッチでパケット詰まって再起動なんて事も頻度は減るだろう。もっとも Aterm でそう言った経験は無いが。
更には将来的にルーターを買い換えた場合の入れ替えに楽が出来るという事。ルーターとスイッチを繋ぐ LAN ケーブル 1 本の抜き差しで済むからだ。
デメリットは筆者宅の場合には殆ど無いが、ルーターと GS308v2 間は 1Gbps で接続されているので全てのクライアントが 1Gbps 近いトラフィックをゲートウェイのその先 (例えばインターネット) に向かって放った場合に各クライアントはその全ての速度を出し切ることは出来ないという事くらいだろう。
しかし、そう言ったシチュエーションはあり得ないし、仮に一般家庭であったとしてもそう言った事が想定できるのであればリンクアグリゲーションが出来る上位機種やそれなりのルーターと 1Gbps 以上の高速なインターネット回線を用意されている場合に限るだろうから本製品は選択肢にないハズ。
一応実効速度計測
Windows10 マシン 2 台間と Windows10 と CentOS 間の 2 パターンで iperf3 を用いた実効速度の計測を行った。
結果としてはTCP 948Mbps、UDP 924Mbps という結果が得られた。何の問題も不満も無い。
詳細は以下に。
Windows10 to CentOS
フルにスピードを出し切っており、GS308v2 を介すことで遅くなること全く以て無い。以前 Aterm WG1800HP2 でも同様のテストを行ったが、1Mbps 程度 GS308v2 配下の方が速い。
iperf3.exe -c 192.168.1.x -w 256K Connecting to host 192.168.1.x, port 5201 [ 4] local 192.168.1.z port 64248 connected to 192.168.1.x port 5201 [ ID] Interval Transfer Bandwidth [ 4] 0.00-1.00 sec 113 MBytes 948 Mbits/sec [ 4] 1.00-2.00 sec 113 MBytes 947 Mbits/sec [ 4] 2.00-3.00 sec 113 MBytes 946 Mbits/sec [ 4] 3.00-4.00 sec 113 MBytes 947 Mbits/sec [ 4] 4.00-5.00 sec 113 MBytes 949 Mbits/sec [ 4] 5.00-6.00 sec 113 MBytes 949 Mbits/sec [ 4] 6.00-7.00 sec 113 MBytes 948 Mbits/sec [ 4] 7.00-8.00 sec 113 MBytes 949 Mbits/sec [ 4] 8.00-9.00 sec 113 MBytes 949 Mbits/sec [ 4] 9.00-10.00 sec 113 MBytes 945 Mbits/sec - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - [ ID] Interval Transfer Bandwidth [ 4] 0.00-10.00 sec 1.10 GBytes 948 Mbits/sec sender [ 4] 0.00-10.00 sec 1.10 GBytes 948 Mbits/sec receiver iperf Done.
Windows10 to Windows10
Windows10 マシンそれぞれで F/W を切った上で計測。Windows だとどうしてもこう言う結果になってしまうのは WG1800HP2 の時から変わらずだ。
iperf3.exe -c 192.168.1.y -w 256K Connecting to host 192.168.1.y, port 5201 [ 4] local 192.168.1.z port 64280 connected to 192.168.1.y port 5201 [ ID] Interval Transfer Bandwidth [ 4] 0.00-1.00 sec 58.5 MBytes 490 Mbits/sec [ 4] 1.00-2.00 sec 51.8 MBytes 434 Mbits/sec [ 4] 2.00-3.00 sec 56.4 MBytes 472 Mbits/sec [ 4] 3.00-4.00 sec 51.8 MBytes 435 Mbits/sec [ 4] 4.00-5.00 sec 58.9 MBytes 494 Mbits/sec [ 4] 5.00-6.00 sec 52.1 MBytes 437 Mbits/sec [ 4] 6.00-7.00 sec 58.9 MBytes 494 Mbits/sec [ 4] 7.00-8.00 sec 52.0 MBytes 436 Mbits/sec [ 4] 8.00-9.00 sec 47.5 MBytes 399 Mbits/sec [ 4] 9.00-10.00 sec 51.2 MBytes 430 Mbits/sec - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - [ ID] Interval Transfer Bandwidth [ 4] 0.00-10.00 sec 539 MBytes 452 Mbits/sec sender [ 4] 0.00-10.00 sec 539 MBytes 452 Mbits/sec receiver iperf Done.
TCP に加えて UDP でも計測を行った。データは 1G を指定している。
iperf3.exe -c 192.168.1.y -u -b 1G Connecting to host 192.168.1.y, port 5201 [ 4] local 192.168.1.z port 59782 connected to 192.168.1.y port 5201 [ ID] Interval Transfer Bandwidth Total Datagrams [ 4] 0.00-1.00 sec 111 MBytes 932 Mbits/sec 14227 [ 4] 1.00-2.00 sec 110 MBytes 926 Mbits/sec 14137 [ 4] 2.00-3.00 sec 109 MBytes 918 Mbits/sec 14010 [ 4] 3.00-4.00 sec 110 MBytes 921 Mbits/sec 14058 [ 4] 4.00-5.00 sec 110 MBytes 924 Mbits/sec 14095 [ 4] 5.00-6.00 sec 108 MBytes 910 Mbits/sec 13880 [ 4] 6.00-7.00 sec 110 MBytes 920 Mbits/sec 14044 [ 4] 7.00-8.00 sec 110 MBytes 923 Mbits/sec 14091 [ 4] 8.00-9.00 sec 111 MBytes 933 Mbits/sec 14236 [ 4] 9.00-10.00 sec 111 MBytes 929 Mbits/sec 14181 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - [ ID] Interval Transfer Bandwidth Jitter Lost/Total Datagrams [ 4] 0.00-10.00 sec 1.08 GBytes 924 Mbits/sec 0.179 ms 90925/140898 (65%) [ 4] Sent 140898 datagrams iperf Done.
おわりに
現状でポート数が不足しているわけでは無いが、将来的にもルーターにある 4 ポートでは心許ない。加えてルーターに問題が発生した際にも LAN だけは生かしておきたいのでスイッチにクライアントを全部収めてしまいたいという事もあった。
廉価なのに 8 ポートで金属筐体、尚かつ壊れないという評判の NETGEAR 製品だから大方満足出来る環境に出来たと思う。
もっと細かい制御をしてみたいなーと思うようになったらアンマネージプラスのスイッチに切り替えて遊ぶのも手かなと思う。
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