画像やリンクが無効になっている可能性もあるのでご了承下さい。
パズドラをして遊んでいると、とにかくタッチ切れが酷すぎた Xperia X Performance (以下 XXP)。常日頃 Twitter でウザイほど吼えていた感じがしないでもない感じだったけど、いい加減修理に出すかなとタッチ切れの件で 2 回目のドコモショップに赴いてみたり。
帰ってきたら XXP は無くなっていて赤い紙袋に Xperia XZs が入っていた。そう、分割で買って 11 ヶ月という短さで耐えきれず更なる分割で Xperia XZs へと機種変をしてしまったのである……
一応断っておくが、ゲームさえしなければ XXP も良い端末。ただ筆者の使い方には向いていなかったという事だ。
購入動機
XXP のタッチ切れが酷すぎ。我慢の限界。
タッチ切れを起こす箇所もタイミングも不定で再現性も無く、故障として修理にだしたとしても問題無しで戻ってくる可能性があるとのこと。修理されたとしても見込み修理で長期間かけて戻ってきたとしても治らない可能性が非常に高いとも言われた。
Free Drawing Test でタッチ切れを起こした時の証拠となるスクリーンショットを複数残しておいた事が非常に有用だったようだ。
そんな訳で残債のある XXP を 22,000 円で引き取って貰い、XZs の元金からまんま 22,000 円を引いた残金を 24 回の分割払いで機種変となった。XXP 自体にも残債が残っている状態だから、それもあと 13 ヶ月くらいかけて払っていけば OK と。
今までの XXP の支払いプラン = 3,498 円 – 月サポ 1,539 円 = 1,959 円/月
今後の XXP + XZs の支払い = 3,498 円 + 2,872 円 – 月サポ 2,214 円 = 4,156 円/月
この様になり毎月の支払額が +2,197 円となるだけで済む様になる。これでタッチ切れして無駄に課金してた分が減ればトントンに持って行ける可能性も大だ (笑
尚、店頭でこの手続きをしたのでドコモショップ特有の頭金 5,400 円が含まれている。
店頭じゃないと下取りで得たポイントを新しい端末の元金に充てることが出来ないハズなんでこれは仕方の無い所かなと思う。
スペック比較
Xperia X Performance (以下 XXP) と XZs のスペックを SONY のオフィシャルより引用して簡単に比較してみよう。
特に優れているなと感じた箇所は赤い太字にした。
Xperia X Performance | Xperia XZs | |
サイズ | 144x71x8.6 [mm] | 146x72x8.1 [mm] |
重量 | 165g | 161g |
連続待受時間 (LTE) | 430 時間 | 590 時間 |
連続通話時間 (VoLTE) | 1,140 分 | 1,220 分 |
ディスプレイサイズ | 5.0inch | 5.2inch |
ディスプレイ解像度 | 1080x1920 | 1080x1920 |
SoC | Snapdragon 820 | Snapdragon 820 |
バッテリー容量 (公称) | 2,570mAh | 2,900mAh |
OS (初期状態) | Android 6.0 | Android 7.1 |
RAM | 3GB | 4GB |
内蔵ストレージ | 32GB | 32GB |
メインカメラ有効画素数 | 2,300 万画素 | 1,920 万画素 |
フロントカメラ有効画素数 | 1,320 万画素 | 1,320 万画素 |
受信/送信 最大通信速度(PREMIUM 4G) | 375Mbps/50Mbps | 500Mbps/50Mbps |
接続端子 | MicroUSB | USB Type-C (USB 2.0) |
Xperia XZs の外観
フロント
今回購入の色はウォームシルバーという代物。単純にシルバーという訳ではなく、肉眼では光の当たり加減では赤身の入った色に見える事もある。ウォームという名の通りなのかなと言った雰囲気を持つ。
リア
リアの下部は XXP の時と同様に樹脂パーツとなっている。
後は例の如く XPERIA ロゴよりも自己主張の強い docomo ロゴが目に付く。
トップ&ボトム
トップにはキャプレス防水なイヤホン端子付きでセカンドマイクもある。
ボトムにはメインマイクと USB Type-C 端子がある。こちらもキャプレス防水機能を有している。ただし本体が濡れた状態で USB ケーブルを挿してはいけない。
サイド
右サイドには指紋認証のセンサーが埋め込まれた電源スイッチにボリュームキーとシャッターボタンが配置されている。
左サイドには SIM カードと microSD カードを入れる挿入口があるのみ。
カメラレンズ部
XXP や前モデルである XZ との大きな差異がある部分がこのカメラのレンズ部分。
今までのモデルでは完全にフラットとなるようにレンズをマウントしていたが、XZs はレンズの枚数の違いからか突起している。
横から見ると良く分かるかと思うが、レンズの突起があるので完全にフラットな状態でデスク上に置くことは出来ない。
別途 TPU ケースやバンパーなどでレンズのリング部分の高さをカバーするような厚みのある物で保護出来ればと思う。
NFC タッチ位置
ボディの薄さからして XXP と同様にフロントカメラ横に NFC が配置されている。
リア底部の樹脂パーツ部分
若干色合いがズレているが素材からして異なる物だから致し方のないところだろう。樹脂製だから傷付けないようにカバーでも付けようかと思っている。
使用感
先ず XXP の 5.0inch から XZs の 5.2inch となると大きさが気になるところ。
しかしこう言った心配も杞憂に終わる。端末の厚さが 8.1mm と非常に薄い為に片手で端末をホールドしても XXP と比べて「アリだな!」と許容範囲で収まってくれていた。
気になる部分と言えばフロントディスプレイのガラス。XXP や昔使っていた Xperia Z2、現在サブ端末にしている Z1f と比較すると非常に滑らかな指触りとなっていた。とても印象的な触り心地だった。もしかしたらコーティングなりガラスが変わっているのかなと想像してみるが詳しくは未調査。
動作感としては XXP と同じ Snapdragon 820 であるにも関わらず、XZs の方がサクサクと動いてくれるなというのが第一印象として強い。メモリが 1GB 増えた分だけ裏でタスク周りの処理や Swap が減る分だけサクサク感があるのかなと妄想してみる。
ベンチマーク
Antutu を用いてベンチマークスコアを何度か取得し、もっとも良いスコアが出た物がこれ。
133,219 というスコアはどんな物かと XXP で過去にやった同スコアを見てみたら 130,086 だった。
全く同じ SoC であっても XZs の方が若干快適であると数値上でも確かな物となった。
カメラ性能
XZs の有効画素数は 1,920 万画素とされ XXP の 2,300 万画素からダウンしている。
カメラというのは画素数ばかりに目が行きがちだが、そんな物よりも解像度の方が遙かに重要と筆者個人は考えて居る。画素数自体は 1,000 万画素以上あればという前提を付けてしまうが。
今回 XZs では画素数を落として素子の受光性能を上げることで明るい写真を撮影することで画質を高めるような事をしている。(素子を重ねてあれやこれやと小難しい事のお話しは今回は省く)
取り敢えず昼食を買いにコンビニへ行ったとき、何気なくとってきた写真を縮小リサイズした以外無加工の物を次に掲載してみる。カメラモードはプレミアムおまかせオートとした。
XXP の時はやたらとシャープすぎる出力となっていたが、XZs では若干控えめになってくれたと感じるがまだシャープだなと感じてしまう。それと上の写真サイズじゃ分かりづらいけど、等倍でみると遠方のボケ方が汚いと感じるがまぁ、等倍で見ることは先ずないからいいけど、縮小したときのディテールも上がるはずだからもっと綺麗にボケて欲しいなとは思う所。
また、EXIF を覗くと SS 1/1,250 で ISO 40 の F 値 2.0 となっていた。
XXP で似たような晴天下で撮影した写真の EXIF を見ると ISO こそ同じ 40 だけど SS が 1/800 と数値上は遅い。遅いと言う事はそれだけ光を集めるだけの時間を要するという事なので XZs の受光性能が高いと言う事は数値上で分かる。ただ、写真だけみて判別出来るかと言えばちょっと難しい。
写真としても解像度はスマートフォンとしては十分じゃないかなと思う。これは XXP からも同様で目に見えた向上は感じづらい。
唯一これは良いなと感じた部分はレーザーを用いたオートフォーカスで、今後暗いところで撮影するような事があれば威力を発揮してくれるだろうと期待している部分。
通信性能
XXP の時は充電中かそうでないかで Wi-Fi の実効速度が半減する事を確認しているので、XZs でも割と早い段階でどうなるかを確認した。
使用しているルーターは Aterm WG1800HP2 という物。MU-MIMO 非対応なので 866Mbps でリンクするが対応するルーターでどういうリンクをするかは分からない。
iPerf による実効速度計測
結果としては充電中であろうとそうでなかろうと実効速度に変化はなく、11ac 接続時に 866Mbps でリンクした上で iperf3 を用いた実効速度計測に於いても満足のいく速度が得られた。
iperf3 を用いてサーバー側は Linux の CentOS、クライアントは当然 XZs でアプリは Magic iPerf を用いた。ルーターは先述の通り Aterm WG1800HP2 で 11ac 接続となる。
Android OS の TCP Window Size が規定でどのサイズかは調べていないのでなんともだけど、裏でよろしくやってくれていれば充分な速度が実際にも出ているハズ。
計測結果は次の通り Window Size を変えながら 4 パターンほど長いけど載せてみる。
TCP Window Size 256k
Accepted connection from 192.168.1.10, port 44029
[ 5] local 192.168.1.9 port 5201 connected to 192.168.1.10 port 44030
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-1.00 sec 26.6 MBytes 223 Mbits/sec
[ 5] 1.00-2.00 sec 25.5 MBytes 214 Mbits/sec
[ 5] 2.00-3.00 sec 28.7 MBytes 241 Mbits/sec
[ 5] 3.00-4.00 sec 27.2 MBytes 228 Mbits/sec
[ 5] 4.00-5.00 sec 27.9 MBytes 234 Mbits/sec
[ 5] 5.00-6.00 sec 30.3 MBytes 255 Mbits/sec
[ 5] 6.00-7.00 sec 30.8 MBytes 258 Mbits/sec
[ 5] 7.00-8.00 sec 29.1 MBytes 244 Mbits/sec
[ 5] 8.00-9.00 sec 28.9 MBytes 243 Mbits/sec
[ 5] 9.00-10.00 sec 7.00 MBytes 58.7 Mbits/sec
[ 5] 10.00-10.08 sec 148 KBytes 15.7 Mbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-10.08 sec 0.00 Bytes 0.00 bits/sec sender
[ 5] 0.00-10.08 sec 262 MBytes 218 Mbits/sec receiver
TCP Window Size 512k
Accepted connection from 192.168.1.10, port 44032
[ 5] local 192.168.1.9 port 5201 connected to 192.168.1.10 port 44033
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-1.00 sec 30.4 MBytes 255 Mbits/sec
[ 5] 1.00-2.00 sec 28.3 MBytes 237 Mbits/sec
[ 5] 2.00-3.00 sec 31.6 MBytes 265 Mbits/sec
[ 5] 3.00-4.00 sec 31.3 MBytes 262 Mbits/sec
[ 5] 4.00-5.00 sec 30.7 MBytes 257 Mbits/sec
[ 5] 5.00-6.00 sec 30.8 MBytes 259 Mbits/sec
[ 5] 6.00-7.00 sec 33.3 MBytes 279 Mbits/sec
[ 5] 7.00-8.00 sec 34.3 MBytes 287 Mbits/sec
[ 5] 8.00-9.00 sec 33.2 MBytes 278 Mbits/sec
[ 5] 9.00-10.00 sec 31.5 MBytes 264 Mbits/sec
[ 5] 10.00-10.03 sec 1.22 MBytes 302 Mbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-10.03 sec 0.00 Bytes 0.00 bits/sec sender
[ 5] 0.00-10.03 sec 317 MBytes 265 Mbits/sec receiver
TCP Window Size 1M
Accepted connection from 192.168.1.10, port 44035
[ 5] local 192.168.1.9 port 5201 connected to 192.168.1.10 port 44036
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-1.00 sec 35.0 MBytes 294 Mbits/sec
[ 5] 1.00-2.00 sec 35.7 MBytes 299 Mbits/sec
[ 5] 2.00-3.00 sec 36.6 MBytes 307 Mbits/sec
[ 5] 3.00-4.00 sec 36.3 MBytes 304 Mbits/sec
[ 5] 4.00-5.00 sec 34.9 MBytes 293 Mbits/sec
[ 5] 5.00-6.00 sec 34.3 MBytes 287 Mbits/sec
[ 5] 6.00-7.00 sec 34.9 MBytes 293 Mbits/sec
[ 5] 7.00-8.00 sec 31.9 MBytes 268 Mbits/sec
[ 5] 8.00-9.00 sec 36.9 MBytes 310 Mbits/sec
[ 5] 9.00-10.00 sec 34.9 MBytes 293 Mbits/sec
[ 5] 10.00-10.05 sec 1.82 MBytes 311 Mbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-10.05 sec 0.00 Bytes 0.00 bits/sec sender
[ 5] 0.00-10.05 sec 353 MBytes 295 Mbits/sec receiver
TCP Window Size 4M
Accepted connection from 192.168.1.10, port 44041
[ 5] local 192.168.1.9 port 5201 connected to 192.168.1.10 port 44042
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-1.00 sec 37.3 MBytes 313 Mbits/sec
[ 5] 1.00-2.00 sec 52.2 MBytes 438 Mbits/sec
[ 5] 2.00-3.00 sec 54.3 MBytes 455 Mbits/sec
[ 5] 3.00-4.00 sec 56.7 MBytes 476 Mbits/sec
[ 5] 4.00-5.00 sec 61.3 MBytes 514 Mbits/sec
[ 5] 5.00-6.00 sec 57.2 MBytes 480 Mbits/sec
[ 5] 6.00-7.00 sec 58.0 MBytes 487 Mbits/sec
[ 5] 7.00-8.00 sec 57.7 MBytes 484 Mbits/sec
[ 5] 8.00-9.00 sec 50.6 MBytes 424 Mbits/sec
[ 5] 9.00-10.00 sec 45.0 MBytes 377 Mbits/sec
[ 5] 10.00-10.04 sec 2.19 MBytes 410 Mbits/sec
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 5] 0.00-10.04 sec 0.00 Bytes 0.00 bits/sec sender
[ 5] 0.00-10.04 sec 532 MBytes 445 Mbits/sec receiver
タッチパネルに関して
筆者個人的に一番怖い検証となった。
ここで XXP の様に問題が出たら―― なんて考えると全てが無に帰すだけに。
検証方法は手っ取り早くサービスモードの Free Drawing Test を充電しながら行う事となる。XXP では一番再現率の高い方法だったからと言う事が理由。
サービスモードは *#*#7378423#*#* とダイヤルすれば入る事が出来るので、そこから Service tests をタップして Touch をタップ。Free Drawing test から行える。
この Free Drawing test では一筆書きで渦を巻くようにひたすらグルグルと何分もやっていたが、タッチ切れの確認は出来ず。と言う事は XXP の様な現象は起きないと取り敢えず分かった。
もっと確実性を高めるためには実際にゲームをしてみる事が一番なのでよく遊ぶパズドラをひたすらやってみたが結果としてこちらも全く以てパズルが途切れる事も無く、尚かつ XXP の時よりも快適な操作が可能であった。
つまりこれでやっと XXP でやっていたときのタッチ切れの悪夢から解放されたことと相成った。
おわりに
ひとまず XZs に関する最初の記事としてはこのくらいで留めておくこととする。今後はアクセサリー系で何か買ったら書いていく感じになるかと思われる。
スマホでゲームをするのに Android は向いていないだとか良く言われているし XXP を使っているときは「確かにそうだな」と感じてしまっていたが、この XZs に触れてみたらそう言った考えも吹き飛ぶくらいに素晴らしい端末であると思っている。
今はタッチ切れの悪夢から解放されて良い所しか見えていないから、変な盲信から出てくる妄言なのかも知れないところだが XXP から機種変を悩んでいるのであれば間違い無く快適になるだろうと言える。
これでスマートフォンとして電話や調べ事、SNS と言った用途からゲームまでオールラウンドにカバー出来るようになったと思いたい所だ。
コメント