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結構気になっていた GeForce GTX 750Ti を載せた VGA のレビューを書く機会が得られた。Coneco.net の体験レビューに応募したところ、無事当選した事に依る。
なんと言っても 750Ti はミドルクラスの VGA としては補助電源が不要と、ワッパが非常に良いのが要。PCI-E スロットからの給電のみなので、最大でも 75W の消費電力で済む。尚かつ、この ASUS GTX750TI-PH-2GD5 には「ダストプルーフファン」と言われているファンを搭載している。訳せば「埃保護送風機」……!?
さて、GeForce 750Ti をどのマシンで使うかと言えば A10-7850K マシンに載せる。個人的にはイレギュラーな構成になると思うのは重々承知の上なのだが、こう言う形があってもいいのではないかなと思う所だ。
A10-7850K の TDP 95W のうち CPU 部ではどの位使っていられるのかは不明だけど、iGPU で画面描写をしない分は多少なり消費電力が減って、dGPU である 750Ti の分だけ消費電力が増えるようなイメージで大きく電力増加はしないであろうと期待も込めている。
以下、パッケージからの写真を絡めて簡単にレビューとする。写真は全て 1200x900 のサイズとなる。Coneco.net の方は大きく写真を載せることが出来ないし、枚数制限もあるから小さくて見づらい為。
パッケージとなる箱。GEFORCE GTX 750TI と書かれて居る部分のデザインは nVidia 社からの指示でもあるのかなー。手持ちの GTX670 の外箱も同じ様なデザインだった。
裏面には英語で説明書きがされている。ダストプルーフファンは埃に強く寿命が 25% 伸びた事や、SuperAlloyPower と言われている高耐久な部品を用いている等と言う説明がある。これがこの VGA の特長となる。
VGA 本体。ファンの風が全てヒートシンクに当たるような構造に見える。ヒートシンクカバー中央がファンを囲う筒のようになっている。どの様にして埃に強いのかは、実際に暫く使って見ないことには何とも言えないかな。
本体の背面。ヒートシンクを固定するネジに封印をするかのように白いシールが貼られていた。封印が無ければ一度分解していたかも……
インターフェイスは HDMI に DVI-D x2 と D-SUB となる。もはや D-SUB は要らない気もするがなかなか捨てきれないのだろう。一応 D-SUB にも保護キャップが欲しかった所。
端子のケース内部側だが、信号線のピンがパッケージングされて剥き出しでは無い所はポイント高し。ノイズがどうとか言うことではなくて、埃が挟まると非常に掃除し辛い為。
基板をじーっと眺めていたらメモリのチップが見えたので撮影してみた。ヒートシンクは特に不要なのかな? 別に写真を撮らずとも、GPU-Z のメモリ表記に Samsung ってあったので、写真の意味も薄れたがこう言う撮影をするのも好きなので別に良いか……
ダストプルーフファンのアップ。黒いカバーも込みでダストプルーフファンと言いそうな構造なんだけど、どうしてもファンのみに目が行く。ファンの送る風がヒートシンクに当たる前に拡散しないような感じに見えた。このファンは最大 2,200rpm で回ることとなる。
PC にマウントした図。カードは短いので干渉を心配する必要な先ず無い。すっきりして良い感じだ。
CPU クーラーとのクリアランスも特に心配不要であった。使用クーラーは Scythe 阿修羅。
念のため、750Ti を載せるときにケース内部の掃除をしたのだが、掃除前はこの様に真っ白だった。ケースフロントには百均に売っているエアコン用フィルタを付けていたのだが…… まぁ、埃を目立たせるように光を強めに当てているってのもあるのだが。
GPU-Z の結果。上述通り、Memory Type にはチップブランドが書かれて居た。尚、ASIC Quality は 73.8% だが OC する予定は無いので気にしない。
A10-7850K + GeForce GTX 750Ti 構成に於ける各種ベンチマークの結果。
3DMark 実行時の消費電力ピークは A10-7850K 単体時は 137W。A10-7850K + 750Ti 時では 171W となった。
OCCT PowerSupply のテストでは A10-7850K 単体時 186W。A10-7850K + 750Ti 時には 223W であった。+37W で物によってはスコアが倍以上にもなるから驚きだ。
ちょっと試してみたら出来たこと。Monacoin では GPGPU を用いたマイニングが主流(?)だが、iGPU の Radeon R7 Series と GeForce GTX 750Ti の両方を同時に使用することが出来た。この時の消費電力は 200W 前後となった。
後記的な何か
これから PC を組み上げるぞって時に APU と GeForce を買う人はまず居ないかなーと思う所。APU 単体でもそれなりの性能があるので dGPU の増設には抵抗があったが、ちょっとゲームを起動しつつ PT2 で TV を流しておくと描写負荷で TV の映像や音声がぶちぶち切れてしまう状態であった。それが解消できたので今回の dGPU 追加は良い結果が得られた。消費電力も大幅に上がったわけでも無かった事も嬉しい所。
一つ残念な事も今日になって判明した。AMD Video Decoder の設定が出来なくなってしまった所。フィルターとしての動作はできているけど、細かな動作を弄れないので画質がちょいと悪くなった。
また暫く使った上で、来月あたりに埃の付着具合だとかもレポート予定だ。
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