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はじめに
先日、USB Meter の UM24 を購入した時もそうだが、電流を計測した値が正しい物か判断する手段を持ち合わせていなかった。
一定の電流が流れるような負荷装置があればなと思って Amazon を散策していたらこの LD25 という USB 定電流放電バッテリーテスターを見つけたのでポチってみた。
中国からの発送だったので到着まで 9 日ほど待つ事になったが安いので我慢。
LD25 概要
スペック
入力電圧 | 4.0~25.0V |
最大消費電力 | 25W |
定格電流 | 0.25~4.00A |
ファン回転速度 | 5,800rpm ±10% |
放熱方式 | インテリジェントファンコントロール + ヒートシンク |
動作環境温度 | -10~+40℃ |
USB 端子 | USB Type-A オス, MicroUSB メス, Type-C メス |
重量 | 57g |
サイズ | 84 x 41 x 28 [mm] |
機能面では OVP (Over Voltage Protection) 機能を搭載し 25~30V の入力で保護機能が動作する。30V 以上の入力があった場合には対応しきれないので壊れる。要注意だ。
OPP (Over Power Protection) 機能も搭載されており、25W を超える消費電力となった場合に保護機能が動作して負荷が停止する。
OVP や OPP が動作して保護されている状態から自動復帰しない場合は本体にある SET ボタンを長押しする必要がある。
外観
アルミ製ファンとヒートシンクが目を惹く。
LED に設定する電流値や入力されている電圧を表示してくれるので見た目にも分かりやすい。
タクトスイッチは SET と ON/OFF のふたつでシンプルな操作体系に。
端子は基本的には USB Type-A を直接 USB Meter や充電器、モバイルバッテリー等に繋ぐことになるが、MicroUSB ケーブルや Type-C ケーブルでも接続する事が可能となっているので用途も広くなっている。
底面はこんなかんじ。基盤中央が四角くくり抜かれ、レギュレータが直接ヒートシンクにネジ止めされている。これにより上手く放熱を行っている。
他、ハンダ付けが不安になる様な事も無く丁寧に実装されている。
LD25 の使い方
基本的には負荷を与えたいデバイスに LD25 を接続し、かける負荷 (電流値) を設定して ON/OFF ボタンを押すだけとなる。
この写真の例では 1.00A の負荷を設定する物としているが、おおよそこの 3 ステップで直ぐに使えるハズ。
搭載されているファンに関しては「10W 出力以上の負荷 or 40 度を超えたとき」に回転し始めるのでそれ以下であればファンは回らずに済む。
また、ファンの回転に必要な電流も考慮された負荷になるので、ファンが回転「してもしなくても」デバイスに与えられる負荷はほぼ変わらない点が素晴らしい。
使用例
モバイルバッテリーに繋いだ USB Meter UM24 に LD25 を繋いで 1.00A の負荷を与えた時の図。
UM24 の表示する電流値は 1.004A となっているので、UM24 が計測、表示する値は信用足るものであるとこの時分かった。
同様に 2.00A 設定で負荷を与えると 10W を超えるのでファンが回転し始めた。
それでも UM24 の示す電流値は 2.009A となっているので正しい表示となっている事がわかる。ファンが回転する電流を差し引いた負荷になる事もここで良く分かった。
おわりに
本記事では取り敢えず USB Meter UM24 の計測値が正しい物か調べる用途で使用したが、その他にもモバイルバッテリーをひたすら放電させることで放電容量を調べたりするのに非常に役立つと思われる。
当ブログで今まで検証したモバイルバッテリーでは全てスマートフォンの充電を繰り返す事で放電を行っていたため、非常に時間も掛かるし面倒極まり無かったのだが LD25 があれば繋いで放っておくだけで良い。
また、モバイルバッテリー以外にも USB 充電器で負荷を与えた時の電圧降下や出力性能を見たり等と色々検証出来るので USB Meter と上手く組み合わせて使っていきたいと思う。
もっと早くからこうした負荷装置を用意しておけば良かったかなと思った。
普段からよくレビューなどでモバイルバッテリーや USB 充電器の検証を行う方には特にオススメと思う。
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