APU を実際に使ってみた [基本編]

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2012/08/01 に AMD 社で行われた勉強会で APU と M/B を頂いたので、
実際にこれらを使って APU の使い心地という物を見ていきたい。
先ずは普通に組み上げて使ってみた感想を書こうと思う。
APU らしさが映える (?) 使い方は次回 “応用編” へ持ち越すことにする。


APU はこちら A8-3870K になる。



M/B は GIGABYTE 社の A75M-DS2。シンプルな MicroATX 規格のボード。

PC 構成としてまとめると、以下の様な感じにした。

APUAMD A8-3870K (3.0GHz, Quad-Core, TDP100W)
FANA8-3870K 付属の純正ファン
MEMCFD W3U1600HQ-4G (DDR3-1600, 4GB x2)
M/BGIGABYTE A75M-DS2
HDDSATA 250GB
CaseWinDy MT-1300PRO の M/B マウンタのみでまな板風に
PSUR-Senda SD-660EPS (500W 80+Bronze)
OSWindows8 ReleasePreview 64bit

 
極シンプルに仕上げてみた。
別途 VGA を使わないのが作法と思った次第。

HDD を取っ替え引っ替えして Windows やら Linux と遊んでみたかった為の外観。

エアフローが無いので、12cm ファンを PCI スロット部に取り付けた。
ご覧頂いた通り、非常にシンプルな配線になる。
Plug-in タイプの PSU で、別途付けたケーブルは SATA の物と、EPS12V の 2 本だけ。

そして今回、OS に Windows8 を選んだ理由としては……
Windows8 は OS レベルで GPU アクセラレーションを効率良く使っている。
ますはこれに尽きる。
CPU+GPU である APU を有効に使う良いチャンスであると共に、Windows8 を使う機会も
無かったので、これを機にもう少し使ってみたくなった。

それでは実際に使ってみた率直な感想をシチュエーション毎に書いていこう。

1. ベンチマーク
AthlonII x4 640 (3.0GHz) + MSI N560GTX-Ti Hawk なマシンとの簡単な比較も加える。
640 と 3870K の演算性能が非常に近いと気付いた為である。

まず勉強会では、エンジニアの方から「あてになるベンチは 3DMark11。」と仰っていたので、
これに習い、まずは走らせたベンチマーク。CPU と GPU の性能を手っ取り早く見ることが出来る。
3DMark11 は DirectX 11 ベースの物。A8-3870K は DirectX11 に対応している。

3DMark ScoreP1100
Graphics Score992
Physics Score3577
Combined Score904
Graphics Test 14.82 FPS
Graphics Test 24.76 FPS
Graphics Test 35.6 FPS
Graphics Test 43.02 FPS
Physics Test11.36 FPS
Combined Test4.21 FPS

次に比較用データ

3DMark ScoreGraphics ScorePhysics ScoreCombined Score
PC1P11009923577904
PC2P4206491630182820

PC1 : A8-3870K, Windows8
PC2 : AthlonII x4 640 + MSI N560GTX-Ti Hawk, Windows7

CPU 性能は Physics。GPU 性能は Graphics に現れる。
Combined は CPU+GPU を複合したテスト結果となる。

ミドルクラスの VGA と比較するのは酷だが、CPU 依存の Physics Test は同じ 3.0GHz の
AthlonII x4 640 よりも上という結果になった。
グラフィック性能はローエンドクラスになる。
「DirectX11 対応だから」と言ってもきつそうな感じのスコアではある。

次に 3DMark06 でも同様にベンチマークを取ってみた。こちらは DirectX 9 を用いた物。

3DMark Score7103
SM2.0 Score2442
HDR/SM3.0 Score2889
CPU Score4542
GT1 – Return To Proxycon19.28 FPS
GT2 – Firefly Forest21.41 FPS
CPU1 – Red Valley1.53 FPS
CPU2 – Red Valley2.16 FPS
HDR1 – Canyon Flight27.39 FPS
HDR2 – Deep Freeze30.39 FPS

続いて比較

3DMark ScoreSM2.0 ScoreHDR/SM3.0 ScoreCPU Score
PC17103244228894542
PC213646460871303909

PC1 : A8-3870K, Windows8
PC2 : AthlonII x4 640 + MSI N560GTX-Ti Hawk, Windows7

DirectX9 をベースとしたソフトであれば、それなりに動いてしまうと思われる結果になった。
ベンチマーク中のレンダリングも 20FPS を越えている部分も見受けられる為、まずまず
と言った所だろうか。
CPU のスコアに関しては AthlonII x4 640 をまた上回った。

感想としては、同じ動作周波数である AthlonII x4 640 を上回る演算性能を持っていた事に
少し驚いた物があった。これに加えて GPU も同じダイに乗っているので、CPU+GPU で
2012/08/11 現在の市価 8000 円前後というのはもの凄いコスパであると言える。
これでいて TDP100W と、640 の 95W よりも +5W というワットパフォーマンスだ。

2. ゲームを動かしてみた
数値上では “ローエンド” 性能の 3DMark スコアではあったが、実際の所、ゲームを
動かしてみてどの程度動かすことが出来るのかを体感してみた。

タイトルは今プレイを続けている NCJ の The Tower of AION にした。
これ以外のゲームをしていないというのもあるが……

環境設定としてはディスプレイの都合上、1680x1050 のフルスクリーンとして
グラフィックの設定は自動設定とした。

こちらに関しては文字じゃ伝えづらい所もあるので、実際に動かした所を
デジタルビデオカメラで撮影した。


The Tower of AION™ is a trademark of NCsoft Corporation.
Copyright © 2009 Ncsoft Corporation. NCJapan K.K. was granted by NCsoft Corporation
the right to publish, distribute and transmit The Tower of AION™ in Japan. All rights reserved.

体感差は人それぞれと思う所だが、個人的には快適に動かせていると思う。
実際にゲームを動かすまで、パラパラマンガみたいな 10FPS 前後を想像して
いただけに良い方向に予想外。
“オンボードグラフィクスとは言わせない” と言った謳い文句も頷ける結果であった。

基本編のまとめ

今回は基本と言うことで、ベンチマークを取ってみたり実際に 3D を用いた
ゲームを動かしてみるというごく一般的(?)な使い方をしてみた。
CPU 部分の性能も 8000 円前後という値段を考えると性能も良く、
VGA は既存のオンボードの様なオマケ程度ではなく、実用に耐えうる
性能を保持しているのは素晴らしい。
“APU ってなに?” とだけ思って触れずに居たのが勿体ない感じだ。

次回予告

次回は “応用編” と大袈裟なタイトルにして記事を書こうと思う。
現在考えている内容としては APU らしくとは言っても、今回の様な
3D 性能云々や、CPU 部と GPU 部が個別で云々ではなく、GPU の力を借りた
演算を行う “何か” となる予定。
CPU 単体よりも GPU が補助として入ることでより速い処理が出来る等、
APU らしさが出てくれれば良いなと思う。

続き
APU を実際に使ってみた [応用編]

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